① お客様の背景
50代の男性。
「首から肩にかけて常に重だるい」「右腕にしびれが出ることがある」とのことでご相談いただきました。
デスクワーク中心の仕事で、長時間パソコンに向かうことが多く、
数年前から首のこりや痛みを繰り返していたそうです。
最近では朝起きた時にも首が固まったような感覚があり、
整形外科で“頸椎症の疑い”を指摘されたとのことでした。
② 初回時の状態
・首の可動域が全体的に低下(特に後ろに倒す動きで痛み)
・右の肩甲骨まわりと腕にかけての張りと軽いしびれ
・胸の筋肉(小胸筋、大胸筋)が硬く、巻き肩姿勢
・背中全体の緊張が強く、呼吸が浅い
・骨盤が後傾し、頭が前に出やすい姿勢(ストレートネック傾向)
このような状態では、首や肩の筋肉に負担が集中し、神経や血流が圧迫されやすくなります。
③ 施術とアプローチ
当院では首だけを直接ほぐすのではなく、首を支える体全体のバランスを整えることを目的に行いました。
・胸・肩・背中の筋肉をやさしく緩めて、肩甲骨の動きを改善
・首の付け根(後頭下筋群)や鎖骨まわりのリリースで神経の通りをサポート
・胸郭と肋骨の動きを引き出し、呼吸を深くする
・骨盤と背骨の連動を整え、頭の位置を安定させる
・ご自宅では、あごを引く姿勢トレーニングや肩甲骨まわし・深呼吸法を指導
施術中はリラックスしやすく、「肩が自然に下がって息がしやすい」との反応がありました。
④ 経過と結果
初回後に「視界がクリアになった感じ」との感想。
2〜3回目では首の可動域が広がり、腕のしびれも出にくくなりました。
6回目の頃には、長時間のデスクワークでも首・肩の重だるさがほとんどなくなり、
「集中して仕事ができるようになった」と実感されたとのこと。
その後も姿勢維持と再発予防を目的に、月1〜2回のメンテナンスを継続。
「朝のこりが出にくく、日中の疲れもたまりにくい」と、日常生活がより快適になっています。







