① お客様の背景
40代の男性。
「長時間座っていると背中が重くなる」「朝起きたときに背中が張って痛い」とのことでご相談いただきました。
仕事はデスクワーク中心で、一日中パソコンに向かう姿勢が多く、運動習慣は少なめ。
ストレッチをしても一時的に楽になるだけで、疲れがたまるとすぐ背中が硬くなる状態が続いていたそうです。
② 初回時の状態
・肩甲骨の間(肩甲間部)に強い張りと圧痛
・胸の筋肉(大胸筋、小胸筋)が硬く、猫背姿勢
・骨盤が後傾し、背骨全体が丸くなっている
・呼吸が浅く、肋骨の動きが硬い
・体幹の支えが弱く、首〜腰まで連動性が乏しい
このような状態では、呼吸のたびに背中の筋肉へ余計な力が入り、慢性的な張りや痛みにつながります。
③ 施術とアプローチ
当院では痛みのある背中を直接もみほぐすのではなく、「背中が楽に動く姿勢と呼吸の流れ」をつくることを目的に施術を行いました。
・背骨と肋骨の動きを引き出し、呼吸のリズムを整える
・肩甲骨まわり(菱形筋・広背筋・僧帽筋下部)の緊張をリリース
・胸まわりの筋肉をゆるめて、前傾姿勢を改善
・骨盤の傾きを整え、背骨の自然なカーブを回復
・ご自宅では背中を開く呼吸法、胸を広げるストレッチ、座り姿勢のポイントを指導
施術後には「呼吸がしやすくなった」「背中が伸びて軽い」との実感がありました。
④ 経過と結果
2〜3回目で仕事中の背中の張りが軽くなり、
「夕方まで背中が丸くならない」との変化。
5回目の頃には、朝のこわばりがなくなり、
「起きた瞬間に背中がスッと伸びるようになった」と笑顔で話されました。
その後も、姿勢と呼吸のセルフケアを継続することで、「同じ姿勢を続けても疲れにくくなった」とのこと。現在は、月に1回のメンテナンスで、良い状態をキープされています。







