① お客様の背景
10代の男子学生。サッカー部に所属しており、「走ると膝のお皿の下が痛い」「屈伸するとズキッとする」というお悩みで来院されました。
練習量は多く、成長期ということもあり痛みが続き、負担が増えている様子でした。
ご本人は「みんな練習してるのに休みたくない」と気持ちが強く、その思いに応えられるよう丁寧に話を聞きながらサポートさせていただくことになりました。
② 初回時の状態
・太ももの前側(大腿四頭筋)の張りが強く、お皿の下を押すと痛む
・股関節がうまく使えず、膝に体重がのりやすい
・足首が硬く、踏み込みが浅くなる
・骨盤の動きに左右差があり、走るフォームが不安定
この状態では、練習すればするほど膝に負担が溜まりやすく、頑張りたい気持ちに体がついていかない状況でした。
③ 施術とアプローチ
私たちが大切にしているのは、痛みだけを見るのではなく、どうすればご本人がまた気持ちよくプレーできるか”を一番に考えることです。
そのため、膝だけでなく全身の使い方を整えるアプローチを行いました。
・太ももの前側をやさしくゆるめ、膝への負担を軽減
・股関節が使いやすくなるよう骨盤の動きを調整
・足首の可動域を改善し、踏み込みをスムーズに
・走るときに軸がぶれないよう体幹の安定性をサポート
・自宅では「太ももに頼りすぎない動き」をつくる簡単エクササイズを指導
施術のたびに、痛みの確認や私生活での負担を確認し、ご本人の気持ちとペースを大切にしながら進めました。
④ 経過と結果
数回の施術で「走った時の痛みが軽くなった」と本人から明るい声が出始め、練習後の疲れ方も以前より軽くなってきました。
6回目頃には、ダッシュや方向転換の動きがスムーズになり、
「前より踏み込めるようになった」と実感。
現在は、部活を続けながら負担が出にくい体の使い方を身につけつつあり、
本人の“思い切りサッカーしたい”という気持ちに、体も少しずつ応えられる状態になっています。







