① お客様の背景
50代の女性。
「階段を降りる時に膝がズキッとする」、「立ち上がりでスムーズに動けない」というお悩みで来院されました。
病院では変形性膝関節症の傾向があると言われ、湿布と運動を続けていたものの、最近は歩く距離が増えると膝の内側が重たく感じるように。
「このまま悪くなったら怖い」と思い相談に来られました。
② 初回時の状態
・膝の内側（内側広筋、内転筋）に強い張り
・太ももの外側が硬く、膝のお皿が動きにくい
・股関節の動きが制限され、歩くと膝に負担が集中
・骨盤のねじれにより、右脚ばかり体重をのせるクセ
・階段の下りで特に不安感が強い
この状態だと、膝だけが頑張る歩き方になりやすく、違和感が続きやすいパターンです。
③ 施術とアプローチ
当院では膝そのものを押したり強く動かすのではなく、膝に負担をかけていた周りの原因を整えることを中心に進めました。
・股関節と骨盤のねじれを調整
・太ももの外側（大腿筋膜張筋、腸脛靭帯）の緊張をやさしくゆるめる
・膝のお皿周囲の筋膜リリースで動きをなめらかに
・内ももの筋肉が働きやすくなるよう神経の通り道をサポート
・足首の硬さを改善し、踏み込み時の負担を軽減
・自宅では「膝を曲げない簡単エクササイズ」と「片脚荷重のクセを取る立ち方」を指導
施術後は、「立ち上がる時の重さが少ない」「歩き出しがスムーズ」との感想をいただきました。
④ 経過と結果
2〜3回目で「階段の下りが前より怖くない」と変化が出始め、
5回目頃には長時間歩いたあとも膝の重さが出にくくなりました。
7〜8回目には、立ち仕事の日でも負担が溜まりにくくなり、「前より姿勢のバランスが整ってきた気がする」とご本人も実感。
現在は、月1回のメンテナンスとセルフケアを継続しながら、
日常生活での動きがスムーズになっています。
